車にまつわるエトセトラ ~車とはなんぞや~

こんにちは、ユーリです。

これまでに車にまつわる記事をいくつか書いてきました。

さて、この文章を読まれた時に、
私は「自動車」についてのことを話しているんだなと思われた方がほとんど、
いや100%ではないかと思います。

それでは何故「自動車」は「車」のことを指すと思うのでしょうか。
文字だけでいうなら、電車・馬車・自転車・三輪車・荷車・乳母車…等々
「車」がつくものはたくさんあります。

「自動車=車」となるのは何故なのか?
そもそもどうして車と呼ぶのか?

今回は、そんな「そもそも」な疑問について調べていきたいと思います。

 

車という言葉の意味

まずは広辞苑を開いてみました。
車を調べてみると、下記ように書かれています。


1.輪を中心にして回転する仕組みの輪。車輪。

2.車輪を回転させて進むようにしたものの総称。

3.紋所の名。車輪をかたどったもの。

…なるほどなるほど。
先ほど挙げたもの(馬車やら三輪車やら)全てに車輪がついていますし、
またその車輪が回転することで進むので、どれもが上記1.と2.の意味に当てはまります。

 

移り変わる「車」と総称されるモノ

ここで筆者は思いました。

これでだけ「車」がつくものがたくさん溢れているなかで、
「車」というと「自動車」を指すことが今でこそ一般的になっているけれども、
自動車が普及したのは長い歴史の中でいうならば、ほんの最近。

そうなると、自動車が普及する前に
「車」とイコールで繋げられたものがあったのではないかと。

 
先に結論から言いましょう、ありました。
 

中古・中世においては「牛車」がそれに当たります。

牛車とはその名のとおり、牛に牽引をさせる乗り物または荷車のことで、
『源氏物語絵巻』や『方上記』など多くの歴史的書物にも登場します。
また朧車という牛車の妖怪にもいるほどです。

なお牛車には、唐廂車や雨眉車…等々いくつか種類がありますが、
(ちなみにこの種類の違いは、乗る人の身分なのです)
全て「車」がついています。

(筆者的には、なぜ馬車じゃなく牛車が主流だったのかも気になるのですが…
話があまりに逸れてしまうので今回この疑問は置いておきます笑)

 
 
さて、時代は明治・大正に移ります。

今度は「人力車」が該当することになります。

こちらも文字どおり人の力人を輸送する乗り物のことをいいます。
現在でも、は浅草や京都の観光アクティビティ(と言っていいのでしょうか)として見かける機会がありますね。

ここでさらに興味深いのが、「人力俥」とも表記するということです。
人の力で動かすものなので、ぴったりな字だなぁと思わず感心。

 
 
…というわけで。
その時代において最もポピュラーな移動手段が「車」として称されきたようです。

「車」のことがほんの少しわかったところで、
筆者はまた新たな記事のネタを探していくのであった…

~つづく~

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