こんにちは、ユーリです。
みなさんはタクシーやドライブで運転手に、行き先を伝えたことがあるかと思います。
ただ、その表現が相手に通じなくて初めて、「これって全国区じゃないんだ…」とハッとなったことはないでしょうか。
今回は関西(やや大阪多め)にフィーチャーして、地域特有の表現についてお話します。
◎どんつき
「行き止まり」や「突きあたり」を意味する方言です。
知らない方も声に出してみるとピンとくるかもしれません。
(ちなみにイントネーションとしては「豚カツ」と同じです。「忖度」とは違うのでご注意!)
「”どん”と突き当たる」から「どんつき」。
発祥は京都というのが有力だそうですが、生まれも育ちも大阪である筆者も普通に使っていますので、広く関西弁と言ってもよいのではないでしょうか。
かなり前ですが、筆者がタクシーに乗った時、運転手の方にこう伝えました。
「そこの“どんつき”を右でお願いします~」と。
予想としては「はいはい、どんつきね~」ぐらいで返されると思っていたのですが、
「ドンツキ…?」と疑問形で返されてしまいました。
関西でタクシーに乗ったからといって、
運転手の方が必ずしも関西出身であるとは限らないということを…(突然の●撃の巨人風)
かえってコテコテの関西弁を持ち出してしまったことに、ちょっとした気恥ずかしささえ覚えました(笑)
◎モータープール
「駐車場」を意味する方言です。
関西の中でも、この表現を使うのは圧倒的に大阪が多いです。
いわゆるキタエリアと呼ばれている梅田には、高速バスの集合場所にも使われているモータープールがあり、旅行等で遠方から来られた方は「え、プールがあるの?」と思われがちです。
ただし、常会話として使うことはほとんどなく、
あくまで「モータープール=駐車場」と認識している感じです。不思議なことに。
◎筋(すじ)
大阪では南北を走る道の名前には「筋」が、東西を走る道の名前には「通」が使われています。
筋の例としては、御堂筋・四ツ橋筋・堺筋・谷町筋、
一方の通の例としては、長堀通・本町通・土佐堀通…等々。
上記の道路は、大阪の中心エリアにおいても主要なものばかりです。
駅名や地下鉄線名にもなっているものも多いので、他のエリアから来られた方でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
このように、大阪人にとって大変馴染みのある「筋」という表現。
ですので、行き先を説明する際に、東西南北の方角をきちんと把握していなくとも、無意識的に「筋」という表現を使っている人も多いのかもしれません。
(道は風景で覚えるタイプの筆者も上記に当てはまります。)
◎番外編:擬音
少し番外編にはなりますが、関西(特に大阪)人はとにかく擬音が多いです。
「この道を“シュッ”といって、次の角を“ガッ”と曲がって~」
といったように。
擬音を多用する背景には、江戸時代に商人の街だったのが大きく影響しているのではないかという説があります。
商売ではとにかく話術がカギになってきますから、擬音を使うことで、会話をリズミカルかつユニークにすることで、相手の心をつかんで繁盛していったのではないでしょうか。
(せっかちな人が多いせいもあるのでは…と個人的には思っています。)
如何でしたでしょうか。
是非関西にお越しの際は、耳を澄ませてローカルな会話を聞いてみてくださいね。
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